蛍 鑑賞会を開催しました
7月6日(月)、アビタシオン白松で蛍の鑑賞会を開催しました。
白松に蛍が来るとスタッフに告げた6月後半。
営繕のスタッフ達がわいわいと話しています。「どこで見せてあげようか、皆さんが見えるとなると上の方がいいですよね・・・」など、スタッフの構想が膨らんでいきます。
場所は食堂の脇フロアに決定。車いすの方が見える様にするにはどうしたらいいか等、協議の結果、蚊帳を天井から吊るして竹を入れて風情を出して誰からも見やすくして差し上げようという事になりました。
構想を重ね、蛍搬入当日、朝からカンコンカンコンとステージづくりが始まりました。蚊帳がつられ、土台には黒の板が張られていきます。
その中に竹が置かれていきますが、これが大変。どの向きで設置するのか枯れないようにするにはどうするか等試行錯誤を重ねた結果、花瓶を使い、テグスを使用して斜めに設置。風情ある赴きになりました。
さあ、蛍が到着です。椅子を並べ会場づくりをおこない本番です。
皆様が夕食を召し上がって頂いている頃に、蚊帳の中に蛍約100匹を放ちました。蛍たちは自由に好きな場所に動いていきます。
準備は万端です。ご入居者様も蚊帳の前の椅子に座って頂き、期待に胸を膨らませ消灯の時を今か今かと待ちわびていらっしゃいました。お楽しみの前には、お茶と羊羹(夏らしい葛羊羹)をご用意させて頂き、皆様に振舞わせて頂きました。
消灯の掛け声と共に、あたりが真っ暗に・・・。
最初は小さな光で、ご入居者の方も「どこ~」と探されていましたが、だんだんと蛍達も本領発揮とばかりに明るく元気に飛び回り、皆さんの歓声があがります「この年でまた蛍が見られるなんて夢の様、子供の頃は沢山見られたのにね」と「この施設に来て良かった」「流れ星みたいだね」と皆さん蚊帳の近くまで来て見入っていらっしゃいました。
車椅子をご使用の方も交代制にさせて頂き、お一人お一人の方にしっかりと見て頂く事が出来ました。この時、いつもは大きな声の方も「綺麗だね、綺麗だね」と静かな声でお話しされていました。
鑑賞会が終わった後は、「皆さんが喜んで下さり良かった」と協力してくれた各課の職員達も笑顔で帰宅していきました。
コロナ感染予防でご協力頂いた皆さまには感謝しています。
蛍の光が小さい幸せを運んできてくれた様な気がしています。
HPを見て下さっている方にも映像ですが蛍の光をおすそ分け・・・